沢井記念乳腺クリニック当院について
乳がんについて
まずは検査をうけましょう

近年、日本でも乳癌の発症が急速に増加し、日本人女性の約16人に1人が一生の間に乳癌に罹患するといわれております。

当クリニックはこのような現状に対して理想的な診療を行うために最新の診断装置、快適な入院施設、および外来化学療法室を備えた乳腺専門のクリニックとして2006年11月故沢井清司前院長によって開設されました。

当院では検診で精密検査を勧められた方、乳房にしこりがあるなど何らかの症状のある方、あるいは症状はなくても乳癌検診を受けたいと思っておられる方の診察を行っております。
初診の方でもその日のうちに検査を終え、異常が無かった方は安心してお帰り頂けるよう、また更に検査が必要な方は迅速に次のステップへ進めるようになっております。

不幸にして乳癌と診断された方に対しては切除手術だけではなく乳房再建術、術前術後の化学療法、ホルモン療法、それに放射線療法など一人ひとりの病状に一番適した治療を行うことによって、乳癌の根治と整容性を両立させることを基本方針としております。

また京都府立医科大学や京都大学とも連携することによって最新の標準治療をリアルタイムで導入しておりますのでより良い治療を受けていただくことが可能です。
さらに外科医のみならず、放射線科医、看護師、臨床心理士、薬剤師、医療ソーシャルワーカーがチームとなり診断から治療、そして術後のケアまで患者さんの身体的のみならず心理的なきめ細かいサポートも行うことで皆様のお役に立てるよう努めております。


女性スタッフによる乳がん検診

初診の方でも安心して受診していただけるよう、女性医師による外来を開いております。女性スタッフによる乳癌検診をご希望の方は予約時にお申し出ください。

最新鋭の診断設備

初診の方でも原則として受診の当日にマンモグラフィと乳腺エコーの検査を行い、異常がなければ安心してお帰りいただきます。
これらの検査でさらに精密検査が必要な場合はMRIで詳しい画像検査と針生検などの組織検査を行って悪性か良性かの迅速な診断を行います。
特に従来は生検することが難しかったマンモグラフィ上の微小石灰化病変や針生検では正確な診断ができなかった小さな病変に対してもマンモトーム生検を行うことによって5mm程の切開で組織を採取することができるようになりました。
またこの装置によってDCIS(非浸潤性乳管癌)と呼ばれるほとんど転移しない早期の癌が多数見つかっています。更に乳癌と診断された方や治療中の方で転移がないかどうかを検査するためにCTやRIシンチグラフィ装置も完備し、基本的にすべての検査をクリニック内で受けていただくことが可能です。

標準治療と個別化治療

近年、乳癌の治療は急速な進歩を遂げStage 0からIVまで総合しても5年生存率は80%以上になりました。
これは手術の方法が進歩したからではなく、乳癌の治療には全身の治療が必要であるとの考えから新しい抗癌剤やホルモン療法が次々に開発され臨床で使われるようになったからです。
さらに重要なことは乳癌と一言で言っても実はホルモン療法が効くタイプと効かないタイプ、ハーセプチンと言う薬が効くタイプと効かないタイプ、リンパ節に転移がある場合と無い場合、閉経前と閉経後、浸潤癌と非浸潤癌など様々に細分化され、どれに当てはまるかによって最善の治療は異なります。
膨大な臨床試験に基づいてその効果が科学的に実証された最新の標準治療を行うことによって再発率を減らすことができます。手術、化学療法、ホルモン療法、放射線治療の中からそれぞれの癌の性質に一番効果がある治療の戦略を立てることを個別化治療といいます。
当クリニックではどのような癌にはどのような治療法が有効であるかをまとめた日本乳癌学会のガイドラインやNCCNのガイドラインに沿ってそれぞれの病態に最適の治療方法を相談しながら決めていきます。

低侵襲性と根治性の両立

乳癌の手術の基本は癌組織を完全に切除することですが、取り残しをなくそうとして切除範囲が大きくなればなるほど残った乳房が変形します。
このため、当クリニックでは術前化学療法、広背筋皮弁による乳房同時再建術、なるべく目立たない皮膚切開を加えるなどを組み合わせることによって乳癌の根治性と整容性を両立させることに努めています。
またセンチネルリンパ節生検を行うことによって不必要な腋窩郭清は省略し、術後のリンパ浮腫などの合併症を最小限に抑えています。

外来化学療法

術前に腫瘍を縮小させるための化学療法、あるいは術後に再発予防のために行う補助化学療法は乳癌の治療において大きな役割を担っています。
しかしながら化学療法の度に入退院を繰り返さなければならないとしたら生活の質が落ちてしまいます。当院では副作用を最小限に抑えることによって可能な限り外来で化学療法を受けて頂き、普通どおり日常生活を送って頂けるように配慮しております。

インフォームド・コンセントとセカンド・オピニオン

乳癌の治療はその大きさ、転移の有無、ホルモン療法や化学療法の感受性、それに患者さん自身のいろいろな御希望によってさまざまな治療法が考えられます。
正確な情報をお示しし相談しながら治療法を選択していただきます。他の施設にセカンド・オピニオンをお聞きになりたい方はご遠慮なくお申し出下さい。また他の施設からのセカンド・オピニオンも歓迎いたします。

メンタルケア

乳癌の治療の最大の目的は乳癌を完治させることですが、身体的な治療だけでは十分ではありません。乳房に傷跡や変形が残ったことによる精神的な落ち込み、再発するのではないかという不安、家族や職場に迷惑をかけてしまったのではないかと言う罪悪感など精神的な問題に対してもケアが必要です。
当クリニックでは心理療法士によるカウンセリングやサポートグループを行っておりメンタルケアにも力を入れています。

緩和治療

残念ながら乳癌の場合、遠隔転移をきたすと化学療法やホルモン治療を行っても現在の医学では完全に治癒することはなかなか困難です。
病状が進むにつれて全身のだるさ、骨転移による痛み、肺転移による呼吸困難、腹水や胸水の貯留などの症状が出てくる場合があります。
当クリニックでは不幸にしてこのような症状が出てきてもなるべく苦痛を軽減するような緩和治療をと続けていきます。また終末期をどこで過ごされたいかは、ご本人や御家族のご希望を尊重して相談させていただきます。

京都府立大医科大学および京都大学乳腺外科との連携

当院では京都府立医科大学および京都大学から乳腺の専門医に来ていただき協力して診療にあたっています。また放射線の画像診断、病理診断も京都府立医科大学および京都大学の専門医に診断していただいております。
更に乳癌の治療中、より新しい治療薬を求めて京都府立医科大学および京都大学で行われている新薬の臨床試験に参加する事も可能です。



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